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ACHIEVEMENTS研究成果

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研究成果

プレスリリース

2020.03.11

クライオ電子顕微鏡により明らかにした細菌毒素タンパク質の膜透過機構

京都産業大学大学院 生命科学研究科 津下 英明教授、大阪大学 蛋白質研究所 川本 晃大助教、筑波大学 生存ダイナミクス研究センター(大阪大学 蛋白質研究所 客員教授)岩崎憲治教授らのグループは、ウェルシュ菌タイプEが産生する、アクチンをADPリボシル化する酵素Iaと、Iaを細胞内へ輸送するIb膜孔で構成されるイオタ毒素の複合体の構造を明らかにすることに成功しました。クライオ電子顕微鏡を用いた単粒子構造解析によって、Ib膜孔とIaが結合したIb膜孔の複合体を2.8~2.9オングストロームという高い分解能で構造決定をしました。

 

  • 【研究成果のポイント】
  • ・細菌毒素タンパク質が三次元構造をアンフォールディングさせ、膜透過するメカニズムを原子レベルで解明。
  • ・毒素タンパク質と透過装置 (膜孔)の複合体構造は構造が不安定で結晶化が難しかったが、クライオ電子顕微鏡による単粒子解析を用いることで、高分解能で複合体構造の構造解析に成功した。
  • ・本成果より、細菌毒素の膜透過を阻害する新規創薬の開発につながることが期待される。

本研究成果は、英国科学誌「Nature Structural & Molecular Biology」オンライン版に2020年3月3日(火)1時(日本時間)に公開されました。

 

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